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現状の自社のセキュリティに抜け漏れがないかチェックするために見るべき着眼点まとめ

企業のDX化、デジタルサービスの導入が急速に進む中、情報セキュリティ担当者が安全を確保するために注意・監視すべき要素は増え続け、より複雑になっています。そのため、情報セキュリティ担当者は、さまざまな戦略や技術、ベストプラクティスを導入する必要があり、大変困難な作業となっています。セキュアエッジ株式会社は、この課題を解決するために、以下の10項目のチェックリストを提供しています。このチェックリストを徹底的に見直すことで、組織はサイバー脅威とリスクから確実に保護されるようになります。

情報セキュリティ担当の役割

情報セキュリティ担当者は、重要なインフラや情報システムを外部からの侵入から守る役割を担っています。そのためには、情報セキュリティに関するポリシー、プロセス、手順を策定、展開、管理しなければなりません。また、セキュリティ要件がすべて満たされるように、外部のベンダーや社内の担当者と調整することも必要となります。さらに、情報セキュリティ担当者は、テクノロジーと情報セキュリティの最新動向に精通している必要があります。精通する必要があるものには、最新のサイバー脅威とベストプラクティスに関する最新情報の入手、安全な環境の維持、暗号化および認証などの対策の実施が含まれます。

主なセキュリティ対策

組織によっては、情報セキュリティ管理者は、物理的、技術的、管理的な制御を含むさまざまなセキュリティ対策に責任を負います。物理的なセキュリティ対策としては、物理的なインフラやシステムへの不正アクセスの防止、施設への物理的なアクセス制御などが挙げられます。技術的なセキュリティ対策としては、情報システム、ネットワーク、アプリケーションの保護、安全な無線プロトコルの開発、転送中または保存中の機密データの暗号化などがあります。管理面でのセキュリティ対策としては、ポリシーや手順の策定、セキュリティプロトコルに関する従業員の教育、ネットワークやシステムの監視、脅威への迅速な対応などが挙げられます。さらに、法律、コンプライアンス、規制の要件についての知識も必要です。

情報セキュリティ対策におけるチェックポイント10選

情報セキュリティ対策において、情報セキュリティ管理者は、自社ネットワークの安全・安心を確保することが重要です。セキュアエッジ株式会社では、情報セキュリティ対策のための10のチェックポイントを推奨しています。

チェックポイント①

SOCの3つ目の目的は、リアルタイム分析と脅威インテリジェンスを提供することです。SOCは、最新の機械学習を活用することで、潜在的な脅威をプロアクティブに特定し、インシデントに正確に対応することができます。さらに、データとインテリジェンスの共有を活用して最新の脅威と動向を把握し、組織のセキュリティ態勢を常に最新の状態に保つことも可能です。

認証プロトコルは、システムの安全性を確保するための鍵です。情報セキュリティ管理者にとって、最も安全なプロトコルを選択し、システムやエンドポイントが通信に使用する検証や相互作用のルールを設定することは非常に重要なこととなっています。これを利用して、ハッカーに対していくつかのレベルの認証を行うことで、企業のデータを保護することができます。

チェックポイント②

機密データを保護するためには、アクセスの承認が不可欠です。正当なユーザの許可された活動を決定し、ユーザが安全なシステムにアクセスしようとするすべての試みを仲介するために、信頼できる認証プロセスが確立されなければなりません。完全なアクセスは、ユーザーの認証に成功した場合にのみ許可されるべきです。

チェックポイント③

システムやネットワークを監視し、不一致や侵入、悪意ある行為を検出することは不可欠なことです。システムやネットワークを監視することによって、情報セキュリティ管理者は、機密データを侵害やその他のセキュリティ関連の問題から保護することができます。また、情報セキュリティ管理者は、データの安全性を確保するために、システムとネットワークの監視を定期的に行わなければなりません。

チェックポイント④

データアクセスポリシーは、企業のデータ機密性のレベルと機密データ保護のための義務に基づいて設定されるべきものです。誰がデータにアクセスできるのか、誰が変更を許可されているのか、誰が他の当事者と共有することを許可されているのかを監視することが重要です。

チェックポイント⑤

認証の試行を追跡し、ユーザー認証に関連するすべての活動を文書化することが不可欠です。すべての活動を文書化することで、過去に不審な活動があった場合の監視だけでなく、将来的に悪意のある活動が発生した場合の異常検知にも利用できます。

チェックポイント⑥

DoS(Denial of Service)攻撃は、システムに過大な負荷を与え、使用不能にすることで攻撃します。したがって、攻撃から保護するための対策を講じることが重要です。チェックリストとしては、IPアドレスのフィルタリング、セッションタイムアウトの維持、レート制限の実装などが挙げられます。さらに、VPN、侵入検知システム、侵入防止システムを利用することで、DoS攻撃からさらに保護することが可能です。

チェックポイント⑦

データの暗号化とは、情報を変換し、権限のない第三者には読み取れないようにすることです。データの暗号化は、情報セキュリティ対策において考慮すべき重要な点です。管理者は、データまたはファイルを安全でない場所に転送または保存する場合、データ暗号化ソフトウェアを使用する必要があります。さらに、用途に応じてデータ暗号化アルゴリズムを導入することも可能です。

チェックポイント⑧

ソフトウェアと技術開発のライフサイクル(SDLC)は、技術に基づくサービスを開発・維持するプロセスです。管理者は、コーディングの安全性を確保し、特定の機能へのアクセスを制限するなどの対策を講じることにより、アプリケーションの安全性を確保することが重要です。さらに、定期的な監査、テスト、スキャンを行うことで、ソフトウェアとハードウェアの安全性を確保することができます。

チェックポイント⑨

データ侵害が発生した場合の最悪のシナリオを考慮し、その計画を立てることも重要です。管理者は、その計画に、情報漏れを特定し、封じ込め、回復するための手順が含まれていることを確認する必要があります。さらに、データを損失から保護するために、データのバックアップと災害復旧システムを導入し忘れないようにしなければなりません。また、ユーザー認証と承認、データの暗号化、侵入検知と防止などのプロセスを導入することで、情報漏れが成功するリスクを軽減することができます。

チェックポイント⑩

調査、インシデントの実行、フォローアップなどのプロセスを管理することも重要です。誰にいつ報告すべきかを把握し、報告のテンプレートや手順書を用意することで、プロセスを円滑に進めることができます。さらに、インシデント対応トレーニングや、利害関係者や第三者ベンダーとの連絡窓口の設置などの対策も有効です。

まとめ

情報セキュリティ管理者は、組織の安全な運営を確保するために重要な役割を担っています。重要な情報やインフラを保護するためのセキュリティ対策を実施し、監視し、維持する責任を負っていることを理解しなければなりません。この記事で紹介した10のチェックポイントを守ることで、情報セキュリティ管理者は、組織の安全性とコンプライアンスを確保することができます。少しでもリスクを抑えることができるように今できることから始めてみてください。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/business/admin/index.html