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より専門的なCSIRT部門の設置を考えている担当者向けのメリット解説

近年、企業の情報セキュリティへの注力が高まっています。情報漏えいやサイバー攻撃のリスクは年々増加しており、セキュリティ対策の重要性はますます高まっています。その中でも、企業内部で発生するセキュリティインシデントに対応するためには、専門的なCSIRT(Computer Security Incident Response Team)部門の設置が非常に有効です。

CSIRT部門は、セキュリティインシデントが発生した際に、迅速かつ適切な対応を行うことができる専門的なチームです。また、セキュリティインシデントの予防や対策の改善も行い、企業全体のセキュリティレベルの向上につながります。

CSIRT(シーサート)体制を充実させるメリット

CSIRTのような突発的なインシデントに対応する体制を充実させることは企業のセキュリティ対策において非常に重要です。ここでは、社内にCSIRT体制を充実させることで得られる具体的なメリットを紹介していきます。

メリット①:迅速な対応と被害の最小化

社内にCSIRT体制が充実している場合、セキュリティインシデントが発生した際に迅速に対応できます。例えば、不正アクセスやウイルス感染などのセキュリティインシデントが発生した場合、CSIRTメンバーが迅速に調査を行い、適切な対応策を講じることが可能です。これにより、被害を最小限に抑えることができます。

メリット②:セキュリティ対策の改善

社内にCSIRT体制が確立していれば、セキュリティインシデントの発生原因を分析し、セキュリティ対策の改善を提案できます。例えば、サイトの改ざんやパスワード漏えいなどのセキュリティインシデントが発生した場合、CSIRTメンバーが原因を分析し、セキュリティ対策の改善を提案することで、将来的なインシデントの発生リスクを低減できます。

メリット③:法的リスクの軽減

法的リスクを軽減できることも、CSIRT体制が充実している場合のメリットです。セキュリティインシデントが発生した際に迅速に対応することで、法的リスクを軽減できます。例えば、個人情報保護法違反などの法的問題が発生した場合、CSIRTメンバーが迅速に対応することで、法的なリスクを回避することが可能です。

メリット④:社内のセキュリティ意識向上

CSIRT体制が充実している場合、社内のセキュリティ意識を向上させることができます。CSIRTメンバーがセキュリティ対策の改善を提案することで、社員がセキュリティについての知識を深められます。これにより、社員がセキュリティについての意識を高め、セキュリティインシデントの発生リスクを軽減することが可能です。

CSIRT(シーサート)体制を整備/管理する際のポイント

この章では、実際に社内にCSIRT体制を整備、管理する際に注意したいポイントを説明していきます。

ポイント①:明確な役割分担を定める

CSIRT体制を整備、管理する際に最も重要なポイントは、明確な役割分担を定めることです。CSIRTには複数の役割があり、適切な人材配置が必要です。企業規模が大きくなるほど、複雑な役割分担が必要です。また、社内に複数の部署がある場合には、それぞれの部署との連携も考慮する必要があります。例えば、セキュリティ部門とIT部門との連携が不可欠な場合があります。

ポイント②:適切な人材の配置

CSIRT体制を整備する際に、情報共有の仕組みをあわせて整備することも重要です。情報共有の仕組みが整備されていることで、インシデントの早期発見や対応の迅速化につながります。また、円滑な情報共有の仕組みを整える事で同じ問題に関わる複数人がスムーズに問題に対処できます。具体的には、インシデント発生時に情報共有するためのツールやプロセスを整備することが必要です。企業規模が大きくなるほど、情報共有の仕組みを整備することが重要になってきます。

ポイント③:情報共有の仕組みを整備する

CSIRT体制を整備する際に、情報共有の仕組みをあわせて整備することも重要です。情報共有の仕組みが整備されていることで、インシデントの早期発見や対応の迅速化につながります。また、円滑な情報共有の仕組みを整える事で同じ問題に関わる複数人がスムーズに問題に対処できます。具体的には、インシデント発生時に情報共有するためのツールやプロセスを整備することが必要です。企業規模が大きくなるほど、情報共有の仕組みを整備することが重要になってきます。

CSIRT(シーサート)体制と併せて充実させたいセキュリティシステム

この章では、CSIRT(シーサート)体制下で効果が期待できるセキュリティシステムをご紹介します。

セキュリティシステム①:IDS/IPS(Intrusion Detection System/Intrusion Prevention System)

IDS/IPSは、ネットワーク上で発生する不正なトラフィックを検知し、不正アクセスを未然に防止するシステムです。IDS/IPSを導入することで、社内外からの通信を常に監視します。悪意をもったサイバー犯罪者からの侵入があればすぐにアラートで知らせます。IDS/IPSを導入していれば、社内への不正アクセスや攻撃をリアルタイムで検知し、CSIRT体制と併せて早期に対応できます。CSIRTが不正なアクセスを確認し、対処するまでの動きが迅速であればあるほど社内のセキュリティは強固になります。特に、大規模な企業や組織では、膨大な量のネットワークトラフィックを監視する必要があるため、IDS/IPSの導入は必須と言えます。

セキュリティシステム②:SIEM(Security Information and Event Management)

SIEMは、膨大なログデータを収集・分析し、不正アクセスや攻撃を検知するシステムです。CSIRTがインシデントに対応するためには、被害範囲や攻撃手法などの情報を正確かつ迅速に収集することが必要です。SIEMを導入することで、ログデータを自動的に収集・分析し、異常を検知できます。また、SIEMによって、攻撃の脅威を早期に察知し、対応することができるため、セキュリティ対策において非常に有効と言えます。

セキュリティシステム③:FW(Firewall)

FWは、不正アクセスや攻撃などの不審な通信を遮断することで、ネットワークを保護するシステムです。CSIRTがインシデントに対応するためには、まず攻撃や不正アクセスを遮断することが必要です。FWを導入することで、外部からの攻撃や不正な通信を遮断できます。また、FWには、セキュリティポリシーを設定することができるため、ネットワークに対する不正アクセスや攻撃を未然に防止できます。

まとめ

CSIRT体制を充実させることは、企業にとって重要な課題です。突発的なセキュリティインシデントに対応するために、専門的な知識と経験を持ったCSIRTチームを設置することで、企業のセキュリティ対策を強化できます。 CSIRT体制を充実させることで、企業には多くのメリットがあります。具体的には、迅速かつ適切な対応が可能となり、セキュリティインシデントによる損害を最小限に抑えることができます。また、顧客や取引先からの信頼を向上させることができるため、企業価値を高めることもできます。

セキュアエッジ株式会社は、「フォレンジック製品導入サービス」を提供することで、顧客企業のセキュリティ対策を強化しています。また、顧客企業の規模やセキュリティに応じて、柔軟にサービス提供を行い、最適なセキュリティ対策を実現します。

さらに、セキュアエッジ株式会社は、CSIRTサービスだけでなく、セキュリティ関連の製品・サービスも幅広く提供しています。たとえば、脆弱性診断・ペネトレーションテスト、セキュリティ監視・運用、セキュリティコンサルティング、IoTセキュリティ、クラウドセキュリティなどのサービスがあります。セキュリティ関連で不安がある場合は、是非一度セキュアエッジ株式会社にご相談ください。